海外からの電話番号で「+1 844」や「+1 855」といった表示がスマートフォンに出たことはありませんか?
このような国際電話に関して、インターネット上では「英語の自動音声だった」「内容が分からなかった」といった報告が増えています。
本記事では、+1 844や+1 855の番号の仕組みや、実際に着信があった場合に確認できること、そして取るべき行動について、事実をもとに冷静に解説していきます。
+1 844・+1 855はどこの国の番号?
「+1」はアメリカ・カナダを含む北米番号計画地域(NANP:North American Numbering Plan)に割り当てられた国際番号です。
その中でも「844」や「855」は、トールフリーナンバー(フリーダイヤル)として運用されており、アメリカ国内における企業のカスタマーサポートなどで使用されています。
たとえば、日本でいう「0120」や「0800」と同様に、かける側に料金が発生しない番号とされています。ただしこれは北米圏内での利用に限った話であり、日本からかける場合は国際通話料金の対象となる点に注意が必要です。
なぜ日本に着信があるのか?
本来は北米圏で使用されている番号ですが、日本国内でもこれらの番号から着信があったと報告するケースがSNSや掲示板などに多数あります。報告内容には、次のような傾向が見られます。
- 英語で自動音声が流れる
- 有名企業を名乗る内容
- 折り返しを促すガイダンスがある
- 留守番電話に英語のメッセージが残る
これらの内容から、実際に利用者に連絡を試みている可能性や、何らかの通知を行う目的で発信されている可能性が考えられます。ただし、送信者の身元や目的が明確でない場合もあるため、内容をよく確認することが重要です。
折り返す前に確認しておきたいこと
+1 844や+1 855といった番号からの着信に対して、対応を検討する際には、まず次の点を確認しておくと参考になります。
● 番号の正体を検索する
Googleや電話番号検索サイトなどで、同じ番号に関する報告があるか調べることで、過去の事例を把握できます。
● 利用中のサービスと照らし合わせる
該当番号が、現在契約中のサービスや登録しているサイトと関連しているかを確認しましょう。企業の公式サイトに番号が掲載されている場合もあります。
● 折り返す際の通話料金を確認
+1から始まる国際番号への発信は、日本の通信会社では国際通話料金が発生する場合があります。実際に発信する前に、料金体系を公式サイトなどで確認しておくと安心です。
よくある内容の一例
利用者からの投稿や口コミにおいて、次のような内容がよく報告されています。
- Amazonの注文確認に関する自動音声
- クレジットカード会社を名乗る本人確認
- パソコンのセキュリティ警告に関する通知
- 英語音声で折り返しを促すメッセージ
ただし、これらの内容が本物の通知かどうかは、音声だけでは判断できないケースもあるため、対応前に一度情報を確認することが推奨されています。
よくある質問(Q&A)
Q. +1 844や+1 855からの電話に出てしまいましたが大丈夫ですか?
→ 一般的には、電話に出ただけで何か問題が起こるケースは少ないとされています。ただし、音声案内に従って個人情報を入力したり、ボタン操作をした場合は、必要に応じて通信会社などに相談する選択肢もあります。
Q. 折り返してしまった場合、料金が発生しますか?
→ 日本からアメリカなどの国際番号に発信すると、通話料金がかかる場合があります。詳細は利用中の通信会社(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)の国際通話料金ページを確認してみましょう。
Q. 無視しても問題ありませんか?
→ 用件が重要であれば、他の手段(SMS、メール、国内番号など)で連絡があることが多いため、必ずしも対応が必要というわけではありません。内容に納得できない場合は、まず情報を調べてから対応を判断するのが良いでしょう。
着信を減らすための選択肢
特定の国際番号からの着信を避けたい場合、次のような設定やアプリを検討している人もいます。
対策 | 内容 |
---|---|
迷惑電話ブロックアプリ | 「Whoscall」「電話帳ナビ」などで着信時に相手情報が表示される |
着信拒否設定 | スマートフォンの設定や、キャリアのサービスで特定番号の拒否が可能 |
国際電話着信制限 | 一部の通信会社では、国際電話着信を制限する設定も用意されています |
これらの設定はあくまで任意であり、必要に応じて各自が検討する形となります。
まとめ:+1 844・+1 855は確認のうえで対応を
項目 | 内容 |
---|---|
番号の種類 | 北米のトールフリーナンバー |
日本での扱い | 通常は国際通話扱い(料金が発生することも) |
よくある内容 | 自動音声、企業名の案内、折り返し要求など |
推奨される行動 | 番号を検索・公式情報確認・通信会社への相談も選択肢の一つ |
突然の国際電話には、すぐに対応せず、まずは情報を整理することが基本です。対応が必要な場合でも、信頼できる情報源をもとに冷静に判断することが大切です。