「若い頃と同じ服が、なんだか似合わなくなってきた」──そんなふとした違和感から、私のブランド選びは始まりました。50代という節目に立った今、求めるのは“派手さ”でも“若作り”でもなく、自然体で品のある装い。
本記事では、実際に私が愛用してきた高級ブランドと、そこで感じた変化、選び方のコツをリアルな体験とともにご紹介します。似合う一着が見つかることで、あなたの印象もきっと変わるはずです。
なぜ50代男性に高級ブランドが必要なのか？
若作りでなく「大人の余裕」を演出するため
私が“高級ブランド”に意識を向けるようになったのは、50代に差しかかった頃だった。鏡に映る自分を見て「何かが違う」と感じた。
服装は地味で、シルエットも冴えない。20代から着続けていた服が、もはや自分に合っていないことにようやく気づいたのだ。
年齢を重ねた今だからこそ、自然体の魅力が大切だと気づいた。だからこそ、50代には“自然体の上質さ”が求められるのだと思う。私にとって、それを実現できたのが、信頼できる高級ブランドとの出会いだった。
第一印象が変わる！ビジネス・プライベートでの影響
上質なジャケットを羽織ったとき、私は自分の姿勢が自然と伸びるのを感じた。ラルフローレンの一着がそうだった。着ている自分を“誇らしく”思えたのは久しぶりだった。
驚いたのは周囲の反応だった。「印象が変わったね」「すごく似合ってる」と言われるようになり、何よりもビジネスの場で信頼感を与えるようになったと感じる。
服を変えることで、自然と気持ちも整ってくる気がした。これは経験した者にしか分からないが、50代こそ“身にまとうもの”の力をあなどってはならない。
50代に似合う高級ブランドを選ぶ3つの基準
素材・縫製の品質
若い頃は気にも留めなかった「生地感」や「仕立て」が、今では選ぶ際の最重要項目になった。肌が敏感になり、体型が変化する中で、着心地の良さは単なる快適性以上の価値を持つ。
私が初めてESTNATIONのカシミヤ混コートを手に取ったとき、その軽さとしなやかさに衝撃を受けた。“着ている”というより“包まれている”感覚。丁寧な縫製と絶妙なカッティングが、自然に体のラインを整えてくれた。
ブランドのストーリーと信頼性
ブルックス ブラザーズのシャツを着たとき、私は“伝統”を身に纏った気分になった。150年以上の歴史を持つそのブランドは、単なる服ではなく「語れる物語」を持っている。これは50代の男性にとって非常に大きな意味を持つ。
ブランドの背景にある哲学や職人技術への敬意──そうしたものを理解し、選ぶ。これこそが、成熟した大人の買い物だと私は思う。
体型変化にも対応するフィット感
50代になると、体型の悩みは多くなる。私も例に漏れず、特にお腹まわりが気になっていた。だが、だからといって“隠す”ための服選びをしていた時期は、逆に老けて見えていた。
そんな中で出会ったDoCLASSEのパンツは、見た目と快適性を両立してくれた。程よくテーパードの効いたシルエットは、脚を長く見せつつ、腰まわりの窮屈さはない。今の自分にフィットする服を見つけたことで、服を着ること自体がまた楽しくなった。
50代男性におすすめの高級ブランド16選【カテゴリ別】
ここからは、私が実際に選び、着用し、心から“買ってよかった”と思えたブランドを紹介する。
トラッドスタイル派におすすめ
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RALPH LAUREN（ラルフローレン）
アメリカントラッドの代名詞。ブレザーやオックスフォードシャツは鉄板。 -
Brooks Brothers（ブルックス ブラザーズ）
歴史と格式のある紳士服ブランド。フォーマルに強い信頼感がある。 -
BEAMS F（ビームス エフ）
日本のセレクトショップながら、上質な素材選びと仕立てに定評あり。
モダンクラシック派におすすめ
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TOMORROWLAND（トゥモローランド）
シルエットや素材が非常に上品で、オンオフどちらにも使える。 -
ESTNATION（エストネーション）
モダンで知的な大人の印象。少し抜け感が欲しいときに最適。 -
EDIFICE（エディフィス）
都会的でスマート。シャツやセットアップのバリエーションが豊富。
スポーティ×上品スタイル派におすすめ
体を動かすことが趣味というわけではない私だが、最近は気分転換も兼ねて、散歩や軽い運動をするようになった。そうなると、カジュアルウェアにも“品”が欲しくなる。
若い頃のようにロゴが目立つスポーツブランドを着る気にはなれないし、かといって無難すぎるのもつまらない。
そこで重宝しているのが、LE COQ SPORTIF（ルコックスポルティフ）。スポーティでありながら、大人のためのシンプルなデザインが魅力だ。ポロシャツ一つとっても、シルエットが引き締まって見える。
COLUMBIA（コロンビア）も侮れない。アウトドアブランドではあるが、街でも十分に通用するデザインのジャケットやパンツが揃っている。機能性と見た目を兼ね備えているというのは、我々世代にとって非常にありがたい。
セレクト志向のこだわり派におすすめ
私のように「人と被るのが少し苦手だ」という方にこそ試してほしいのが、Brilla per il gusto（ブリッラ ペル イル グスト）やg-stage（ジーステージ）のようなセレクト色の強いブランドだ。
Brillaはイタリア仕込みの洒落感が漂い、手に取るたびに気分が上がる。ある日、ネイビーのウールジャケットを羽織って友人とディナーに出かけたとき、「お前、今日すごく良い感じだな」と言われた。
あの一言がどれだけ嬉しかったか。50代でも褒められることは、やはり心に沁みる。
一方、g-stageは大人の体型に優しく寄り添う設計が魅力だ。適度なゆとりを持たせながらも、だらしなく見えないシルエットは秀逸。こういう“ちょうどいい”服に出会うと、買い物がぐっと楽になる。
ブランド別おすすめアイテムとその魅力
スーツ・ジャケット
「50代になってから、スーツが似合うようになったね」──そんな風に言われたことがある。正直、若い頃は“着られていた”だけだったが、今は“着こなしている”という自覚がある。
それを可能にしてくれたのが、TOMORROWLANDやBrooks Brothersのスーツだ。
肩のライン、裾の長さ、襟の角度──すべてが“自分に合う”という感覚を得たときの喜びは、格別だ。出社日でも会食でも、スーツで“自信”を身にまとう。それは、私にとって大きな転機だった。
シャツ・ニット
「インナーなんて誰も見てないでしょ？」と考えていた私も、今ではESTNATIONのニットやEDIFICEのシャツを愛用するようになった。
首元の収まり方、腕まわりの程よいゆとり、そして肌触り。何気ない一着にこそ、その人の“こだわり”がにじみ出る。
ある日、白シャツにチャコールのニットを重ねただけのシンプルな装いで出かけたとき、「今日、なんか雰囲気あるね」と娘に言われた。そんな日常の一言が、一番のご褒美だ。
シューズ・バッグ
「足元を見る」とはよく言ったもので、靴とバッグにはとことん気を遣っている。私が愛用しているのは、HERMÈSのレザートート（もちろん、堅牢な作りと長年使える設計に惹かれた）や、BEAMS Fのダブルモンクシューズ。
手入れしながら10年単位で使えるものを選ぶようになったのは、経験を積んだ今だからこそ、見えてくるものがあるのかもしれない。むしろ、それが楽しみになっているのだから不思議なものだ。
コーディネートのコツ
落ち着いた色使いと清潔感を意識する
若い頃は派手な色も楽しかったが、今は“品格”が最優先。私が意識しているのは、「ネイビー・グレー・ホワイト」を中心とした配色だ。ベースカラーに統一感を持たせ、季節ごとに差し色を使う。
そして何より大切なのは「清潔感」。アイロンのかかったシャツ、くたびれていない靴、毛玉のないニット。シンプルなことだが、それだけで印象は驚くほど良くなる。
アクセサリー・小物で“格”を加える
50代の装いに“遊び”を加えるなら、小物が最適だ。私はシンプルなシルバーバングルや、クラシックなレザーの腕時計を合わせるのが好きだ。特に腕時計は、話題のきっかけにもなりやすい。
あるパーティーで、グッチのスカーフをポケットに入れていたとき、初対面の方から「素敵ですね」と声をかけられた。そういう小さなアイテムが、印象に“深み”を与えてくれるのだ。
購入時に失敗しないためのポイント
サイズ感と試着の重要性
通販での買い物も便利だが、やはり私は「試着」を重視する。ブランドごとにシルエットやサイズのクセがあるため、実際に袖を通してみることで失敗を防げる。
特にジャケットやパンツは、肩やウエストが少し合わないだけで全体の印象が大きく変わる。忙しい中でも時間をとって、きちんと試す──それが50代の「賢い選び方」だと私は思っている。
正規店・アウトレット・ECサイトの違いと注意点
私自身、最初はアウトレットに頼りがちだった。だが、経験を積むにつれ「どこで買うか」も含めてブランド体験であることに気づいた。
正規店では、ブランドの哲学やコーディネートの提案まで受けられる。一方、アウトレットやオンラインでは価格的なメリットがあるが、自己判断力が必要だ。
最近は、公式ECサイトでも安心して買える仕組みが整ってきている。返品保証やスタッフによるチャット相談などを活用すれば、自宅でも満足度の高い買い物ができる。
まとめ｜50代男性にふさわしいブランド選びとは？
「自分らしさ」と「上質さ」の両立を
私はこの数年、高級ブランドを通じて「服を着ることの意味」が大きく変わった。着飾るのではなく、“整える”という意識。服は、自分を表現する最も身近な道具なのだと実感している。
選ぶべきは、他人にどう見られるかよりも、自分がどうありたいか。上質な素材、丁寧な縫製、ブランドの哲学──すべてが自分の“軸”を整えてくれる。
年齢を重ねるほど“本物”が似合う
私は今、ようやく“似合う服”を手にしはじめている気がする。年齢を重ねたからこそ選べるもの、そして纏える自信。高級ブランドとは、その年齢だからこそ“似合う”世界なのだ。
読者のあなたも、もし迷っているなら、まずは一着から試してみてほしい。自分に合ったブランドと出会えたとき、鏡の中の自分がきっと少しだけ誇らしく見えるはずだ。
