高級車 エンブレム 十字|BMW・アルファロメオ・リンカーンに込められた意味と歴史を語る

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ラグジュアリーライフ

子どもの頃、車にはまったく興味がなかった。
「走れば何でもいいじゃん」と思ってたし、どれも似たような形にしか見えなかった。

でもある日、放課後の帰り道で見かけた一台の車がすべてを変えた。
深い赤の車体に、光を反射するように輝くエンブレム。
真ん中には見たことのない“十字”が刻まれていた。

その瞬間から、私の中で「ロゴ=ただのマーク」ではなくなった。

デザインに込められた背景やストーリーを知りたくなって、気づけばノート3冊分も調べていた。

ロゴが語るブランドの思想や美学、それらが車の魅力を何倍にも高めていくことを、
私はその“十字のマーク”から知ったんだ。

この記事では、そんな私が惹かれた「十字エンブレム」を持つ高級車たちの魅力と、
そのマークに隠された背景について語っていく。

十字のマークに惹かれた理由、私の場合

子どもの頃、車に興味なんて一切なかった。いや、正直に言えば「全部トヨタでよくね?」くらいに思ってた。でも、高校の帰り道、ある日ふと見かけた赤いエンブレムの車に釘付けになった。

アルファロメオだった。あの“蛇と十字”のロゴを見たときの感覚は今でも忘れない。まるで中世の紋章を目の前で見たような、存在感と気品が同居していた。

それからというもの、私の頭の中は「エンブレム」一色。どんなに派手なスポーツカーでも、ロゴがかっこよくなければ興味が湧かない。逆に、どんなに地味な車でも、十字が入ってると「お、これは…」と目を細めてしまう。

十字のエンブレムって、なぜこんなに人を惹きつけるのか?それを探るために、私はガチでロゴの由来を調べ倒した。完全に趣味。

なのに気づけばノート3冊分のメモが埋まり、今じゃカーディーラーで「そのロゴ、実は~」と語り出す面倒くさい人になってしまった。

でも、そのくらい“十字”にはドラマがあるんだよ。

BMWのロゴはプロペラじゃない?本当の意味とは

BMWといえば“青と白の十字が入った円形のロゴ”が超有名。私も最初は「これはプロペラのデザインだ」って信じ込んでた。青空を背景に白いプロペラが回ってるように見えるからね。実際、ネットでもそういう説明が溢れてる。

でも、真相はもっと地味。調べてみたら、あれってバイエルン州の州旗がモチーフだった。しかも、BMWの前身企業がバイエルンにあって、航空機エンジンの製造をしてたから、その土地へのリスペクトであのデザインになったらしい。

え、じゃあプロペラ関係ないんかい、と思ったけど、公式でも「プロペラ説はあとづけ」と明言されてる。なんなら1929年の広告でプロペラっぽく使ったせいで広まったっていう、ちょっとした都市伝説的なルーツ。

この話を知ってから、私はBMWを見るたびにちょっとニヤついてしまう。街を走るその車たちは、じつは“バイエルンの青空”をまとってるって思うと、急にロマンがあふれてくるんだよな。

アルファロメオの“蛇と十字”が語るミラノの伝説

で、話は戻ってアルファロメオ。私にとって“十字の入り口”になったブランドだ。あのエンブレム、実は2つのシンボルが合体してる。左側に描かれてるのは“大蛇と人物が対峙するような構図”、そして右側が赤い十字。

え、この構図…蛇が人物を取り込もうとしてる?インパクト強すぎてびっくりしたと思うかもしれないけど、これにはちゃんと背景がある。

左の蛇は“ヴィスコンティ家”っていうミラノの名門貴族の紋章で、十字は中世の歴史や騎士文化とつながる意匠。つまり、ミラノという都市の伝統や誇りを詰め込んだロゴってわけだ。

私は大学の卒業旅行でミラノに行ったとき、無理やり時間作って“アルファロメオ博物館”に訪れた。正直、車オタクじゃない友人には若干引かれたけど、あそこで見た巨大なエンブレムは今でも脳裏に焼き付いてる。

「このロゴには歴史的背景があるんだ」と思うと、単なる車のマークとは思えなくなる。実用性だけじゃない、文化やデザイン思想が込められてる。それがアルファの魅力。

リンカーンのクロスが北極星を表すって本当?

さて、アメリカ車の中で“十字エンブレム”といえば、私は真っ先にリンカーンを思い浮かべる。あのシンプルなクロスの形。派手さはないけど、妙に存在感がある。

で、このロゴの意味を探ってみると、どうやら“北極星”をモチーフにしてる説が濃厚らしい。これはちょっと感動した。北極星って、航海の目印になる“変わらない星”。つまり、「不動の信頼と高級感」を象徴してるんだとか。

私自身、社会人1年目のとき、毎朝バス停でリンカーン・ナビゲーターを見かけてたんだけど、あのときの感情は今でも覚えてる。「ああいう車に乗れるようになりたい」と、本気で思った。夢というより“北極星”だったんだよ、私にとっても。

そして面白いのが、あのロゴの“空間”。中心から放射状に広がる4本のラインが、なんとなく“高級ホテルのラウンジ”とか“パイロットの制服”を連想させる。つまり、静かで上質な空気を放ってる。

今もたまに中古車サイトでリンカーンを検索しては、「いつか…」と呟いてる。そんな存在。

シボレーのボウタイと“ホテル壁紙”の都市伝説

十字っぽい形をしてるけど、実はちょっと違う…そんな“ほぼ十字”エンブレムの代表格がシボレーのボウタイロゴ。これ、もはや都市伝説の宝庫。

昔から「創業者がホテルの壁紙を見て思いついた」「新聞広告を見てひらめいた」「フランスの十字モチーフを拝借した」など、いろんな説が出てて、どれが本当かわからない。でもそれがまた魅力なんだよ。

私が初めてシボレー・カマロの現車を見たのは、地元のモーターショーだった。金色のボウタイマークがドーンと正面にあって、まるでアメリカンコミックのヒーローみたいだった。ロゴひとつでキャラが立つって、こういうことかと思った。

“壁紙説”が事実かどうかなんて、もうどうでもいい気がしてくる。ロゴには、そのブランドの背景やセンスが反映されている。それが人を惹きつける。

十字が与える安心感とブランド力の不思議な関係

十字って、なぜこんなに「安心」とか「信頼」の象徴になりやすいのか?これは私の勝手な仮説だけど、十字=バランスが取れた形だからなんじゃないかと思ってる。

上下左右が均等に交わってる。それだけで、どこか“整ってる感”があるんだよ。そういう形を見ると、人間の脳は自然に「落ち着く」と感じるらしい。たぶん、心理的に“安定”とか“信頼”を連想する構造になってるんだろうな。

私自身、エンブレムで車を選ぶこともある。見た目からくる安心感って、ほんとバカにできない。スピードや馬力よりも、まずは「このロゴに乗りたいかどうか」で判断しちゃう。それが高級車なら、なおさら。

忘れられた十字エンブレムたちの変遷と消滅

ただし、十字を取り入れたエンブレムがすべて成功してるわけじゃない。中にはブランド自体が消えてしまったり、ロゴが変更された例も多い。

例えば、ダイハツの初期エンブレムには、かすかに“和風の十字構造”が含まれてた。でも今は、丸にDマーク。ブランドがグローバル化する過程で、デザインもどんどんシンプルになっていく。

私が個人的に“惜しい”と思ってるのは、スウェーデンのサーブ(SAAB)。航空機のDNAを感じる精悍な十字デザインのロゴだったのに、経営破綻で消えてしまった。

あれを見たとき、「形だけじゃ守れないものもあるんだな」と妙に印象深かった。

ロゴはブランドの“顔”。でも、その顔が生き残るには、中身=企業そのものが持ちこたえないといけないんだよな。

なぜ人は“クロス”に惹かれるのか?形の魔力

形には“言葉以上の力”があると思ってる。とくに、エンブレムみたいに一瞬で視覚に飛び込んでくるものは、ほとんど「直感勝負」だ。

その点、十字ってのはほんと強い。シンプルで力強くて、どこか崇高な感じすらある。宗教的な文脈とは別に、十字という形は多くのシーンで“印象的なシンボル”として使われてきた。とくに、医療や安全を連想させるデザインとして目にする機会が多い。

例えば、病院や救急のマークも十字。それだけで「命を守る」とか「助けてくれる」って印象が刷り込まれてる。だから、ブランドが十字を使えば「信頼」や「安心」のイメージを借りることができる。

私が最初にエンブレムを意識するようになったのも、形からだった。音じゃなく、色でもなく、形。ロゴの“かたち”がもつ力は、やっぱり侮れない。

シンボルとしての十字が示す未来の高級車像

今、高級車の世界でもエンブレムの変化が加速してる。EV化やサステナブル化に合わせて、ロゴも“フラットデザイン”に変わったり、シンプルになったり。でもその中でも、十字は残ってる。

BMWもアルファロメオも、リンカーンも、どこかしらに“クロスの意匠”を残してる。これって、“未来でも変わらない価値”があるからだと思うんだよな。

私は、これからの高級車がどんなに形を変えようと、あの“十字の存在感”は消えないと思ってる。なぜなら、十字は単なる形じゃないから。それは、ブランドの信念とか、文化とか、そして人間の感情そのものが詰まった象徴なんだ。

十字に惹かれる私の感性は、たぶんこれからも変わらない。もし未来に「車なんて全部自動運転だよ」とか言われても、私はきっと、ロゴの話をしてる。あのクロスの美しさを語ってる。

なぜなら、私にとって十字のエンブレムは、“憧れの証”だからだ。

まとめ(クロージングパート)

結局のところ、“十字”っていう形には、言葉じゃ説明しきれない何かがある。

バランスが取れていて、見た瞬間に整っていると感じる形。
それだけなのに、不思議と信頼感や存在感を放ってくる。

BMWの空に似た青白の円も、アルファロメオの大胆な構図も、
リンカーンの静かで端正なクロスも、みんな違ってみんないい。
それぞれのブランドが、十字という形を通して「何を見せたいか」を模索してきた痕跡でもある。

車ってただの移動手段かもしれないけど、エンブレムには夢がある。
そこに惹かれてしまった私は、これからもロゴを理由に車を好きになっていくだろう。

十字のマークは、私にとって“高級車との最初の出会い”だった。
そして今もなお、これからを照らす目印になっている。

 

 

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